ハゲ親父のささやき

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リーチマイケルか、マイケル・リーチか、あなたはどっち?

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こんにちは、カズノコです。

 

4年に一度開かれるラグビー・ワールドカップが、いよいよ9月20日から日本で開幕します。日本代表が初のべスト8に進めるか、楽しみは尽きないところですが…

 

日本代表チームのキャプテンを務める、リーチマイケル選手の名前の表記に気がつきましたか?

 

同じ外国出身の日本代表メンバーでも、トンプソンルーク選手、ジェームス・ムーア選手、ピーター・ラブスカフニ選手と表記に微妙な違いがありますね。

 

この違いは、日本国籍を取得した選手をリーチマイケルのように「姓、名」の順で、外国籍選手はピーター・ラブスカフニのように「名、姓」の順で間に「」を入れて表記しています。

 

リーチマイケルは、ニュージーランド出身で2013年に日本国籍を取得しています。それに伴い、登録表記を「マイケル・リーチ」から「リーチマイケル」に変更しています。

 

サッカーやオリンピックの日本代表が日本国籍を持つことを代表の条件とする「日本人の代表」であるのに対し、ラグビーは「日本で暮らし、日本でプレーする選手の代表」と言えます。外国出身選手は日本代表になると、母国の代表にはなれません。

母国よりも日本のために戦うことを選んだのです。

 

ところで、リーチマイケルもアルファベット表記だと「Michael Leitch」と「名、姓」の順で表記されます(ちょっとややこしいですね)

 

そこで思い出したのが、日本人の名前のローマ字表記について、国の文書では「姓、名」の順番にすることを原則とすることになったことです。

 

名前のローマ字表記ですぐに思い当たるのは、やっぱりクレジットカードとかパスポートでしょうか?よくよく見るとクレジットカードは「名、姓」の順ですが、パスポートは元から「姓、名」の順になってますね。音楽CDのジャケットにもミュージシャンの名前がローマ字で表記されているものが多いですが、その場合ほぼ100%「名、姓」の順になってます。

 

実を言うと、私は「名、姓」の順に表記するのが国際基準だと思っていましたが、これは単なる「思い込み」だそうです…

 

実際のところ、中国や韓国は日本と同じ「姓、名」の順で、アルファベット表示も同様に「姓、名」です。ベトナムハンガリーなどでも姓を先にしているそうです。

 

なぜ、日本人が名前をローマ字表記にしたとき、ひっくり返して「名、姓」にしたかと言うと、明治時代の欧化政策で、ヨーロッパに追いつけ追い越せといって、名前の書き方も欧米式にするべきとしたのが、始まりのようです。

 

なぜこの時期に「名、姓」から「姓、名」に転換しようとしたか、柴山昌彦・前文部科学大臣は「文化の多様性を尊重する立場から、日本の伝統に則した表記にしていくことに意義がある」と理由を説明していました。

 

来年2020年の東京オリンピックパラリンピックで日本人の名前が世界に注目されることも念頭にあってのことだと思いますが、果たして定着するんでしょうか?

 

中途半端だと絶対混乱すると思いますね。どう名乗るかは個人が選ぶところにもよりますから。

 

でも、一番困るのは芸能ニュースでのイニシャルトークではないでしょうか?

 

「大物歌手のS・Yさんが…」と言われても、「名、姓」なのか「姓、名」なのか、言っている人以外はどちらか区別がつかないので、いちいち「どちらで言っているんですか?」と聞き直さなければなりませんので、かなりもたつくでしょうね…(笑)