ハゲ親父のささやき

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消費税が増税される前に、すでに買い物での支払い額が増えていたケースがあったこと

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こんにちは、カズノコです。

 

2019年10月から消費税が8%から10%に上がることで、イヤでもあれやこれやと毎日たくさんの話題が目や耳に入ってきますね。「10月になると、〇〇についての消費税は、✕✕になる!」とか、「〇〇買うなら、9月までに買うのがお得!✕✕買うなら、10月からでも大丈夫!」とか。

 

消費者はもちろん、どこの企業も消費税増税への対応を迫られています。

ところで、コンビニエンスストア大手のセブンイレブン・ジャパンで買った商品に払う消費税が、増税前の9月なのに増えてしまっているケースがあることに気づいてました?

 

これは、レジでの計算方法を変えたのが原因で、複数の商品を同時に買うと、税込みの支払額これまでより増えてしまうケースが起きるそうです…。

 

セブンイレブンは10月の消費税率引き上げを控え、9月16日に支払い額の計算方法を変更しました。これまでは、個別の商品ごとに税込み価格を計算し、端数を切り捨てて足し合わせていましたが、商品の本体価格の合計に税率をかける方法に改めました。

 

例えば、軽減税率8%の対象で本体価格が93円の商品を3個買う場合、これまで1個あたり100.44円となるのを、0.44円を切り捨てて100円とし、支払額はその合計の300円となりました。

 93円✕1.08=100.44円→100円

 93円✕1.08=100.44円→100円

 93円✕1.08=100.44円→100円

      支払合計額 300円

 

変更後は本体価格3個の合計279円に消費税率をかけ、同じように端数を切り捨てた301円が支払額になります。

 (93円+93円+93円)✕1.08=301.32円→301円

      支払合計額 301円!

 

ちなみに、ファミリーマートやローソンは、商品ごとの税込み価格を足し合わせる方法を今後も続ける方針で、セブンイレブンと同じようなことは起きません。

 

『何でセブンイレブンはこの時期にこんなややこしいことしたのかな~』と、『お客さんは混乱するだろうに…』と思いましたが、やはり、例のイートインとテイクアウトで税率が変わることが影響してるのでしょうね…。

 

現在の消費税8%で税込み価格100円の商品は、逆算すると税抜きの本体価格は93円になります。この93円に1.08をかけると100.44円になります。今まではこれを税込み価格として100円と表記して売っているわけです。

 

イートインの場合、外食として扱われるので消費税率は10%ですが、テイクアウトの場合は8%ですみます。つまり、同じ商品でも消費税率が変われば、当然支払額も変わってくるので、領収書には税抜きの本体価格が表示されるよう、レジでの計算方法も変えたのではないでしょうか…。

 

セブンイレブンも9月17日の夕方から、「複数個を同時に会計すると、一個ずつ会計した場合に比べて差額が生じることがあります」と書いた文書をレジの近くに置くようにしたそうですが、こんなこと書いたら、「一つずつ会計お願いします」とか言ってくるお客さんもいるかもしれないですね…。

 

でも、これは今回の消費税増税と関係なく、表示価格が税抜き表示か税込み表示かで昔からあった話で、また、セブンイレブンに限ったことではないんですよね。セブンイレブン同様に計算方法を変えれば、どの企業でも同じようなケースが発生します

 

政府は計算方法については、「各事業者の判断に委ねる」という立場をとっており、企業によって対応が異なることから、現場ではさらに混乱することが予想されますね…。

 

いや、ちょっと待った…あまりにもてんでばらばらなので比較のしようがなくなるのを狙ってのことかな?

 

どちらにしても増税まであと一週間…。