ハゲ親父のささやき

「親父は何でも知ってはいない」親父がよりよく生きていくためのブログ

すべてはこの作品から始まった、シリーズの原点…「ターミネーター」

f:id:kazunokotan:20191110231630j:plain

こんにちは、カズノコです。

 

ターミネーター:ニュー・フェイト」(2019)が全国公開されました!

 

第1作のターミネーター1984)から35年も経つんですね…。

 

当時、大学生だった私は池袋の映画館で観たんですが、観終わってすぐに、友だちから先輩から周りの人に「とにかく映画の公開が終わってしまわないうちに絶対に観に行け!」と、興奮してふれまわっていました。

 

それだけ強いインパクトを受けた映画なんですが、誰でもそうでしょうが、やはりアーノルド・シュワルツェネッガーが演じたターミネーター、通称T-800のあまりのしつこさでしょうね…。

 

ただひたすらターミネーターがどこまでも追っかけてくる逃げ場のない圧倒的な恐怖はなかなかなもので、シュワルツェネッガーだったからこそ説得力があったと思うんですね。

 

シュワルツェネッガーコナン・ザ・グレート(1982)で知ってはいたのですが、あまりの大根ぶりと映画の出来もあんまりなこともあって、自分の中では「終わって」いました。

 

ところが、「ターミネーター」でのシュワルツェネッガーのハマり具合は、映画史においても後にも先にもないんじゃないでしょうか?

 

でも驚いたのは、シュワルツェネッガーターミネーターではなく、ターミネーターからサラ・コナーを守る側のカイル・リースを演じる予定だったこと!

 

シュワルツェネッガーにとっても、監督のジェームズ・キャメロンにとっても、この「ターミネーター」という作品はターニング・ポイントになるのですが、これこそ運命でしょうね…。もし、シュワルツェネッガーターミネーターではなくカイルを演じていたら…全く想像がつきません!と言うか、想像するだけで恐ろしい…。

 

ターミネーター」のストーリーではないですが、その後の歴史は変わっていたかも知れませんね…。

 

シュワルツェネッガーは、日本でシュワちゃんの愛称で呼ばれることもなく、「アリナミンV」や「カップヌードル」のCMにも出ることもない…。

 

キャメロン監督も「タイタニック」でアカデミー賞監督賞を受賞して「I'm the king of the world!(俺は世界の王だ!)」と吠えることもなかったかも知れません…。

 

 

あと、忘れてはならないのはキャメロン監督自身による脚本でしょうか。「未来を変えるために過去の時代に遡る」という話はSFの世界ではよくある話だと思うんですね。

 

ただこれが、未来の人間とロボットの戦争を映像化するのにお金がかかるので、現代に殺人ロボットがタイムトラベルしてくる話にしたというのが泣けますよね…。

 

ただ、人類の命運をかけた戦いの決着が、ロサンゼルスのごく平凡な一女子大生の生死をかけた攻防にかかっているという設定は面白かったですねー。決着がつこうかつかまいか、周りの人には全くあずかり知らぬところですので…。

 

また、カイル・リースが未来から持ってきたサラ・コナーのポラロイド写真のくだりと、ラストのメキシコに旅立つサラとガソリンスタンドの少年との会話はいいですよね。

 

「嵐がやってくる。(The storm is coming.)」

 

現実の嵐とこれからの人類の存続を賭けた戦いを象徴する嵐にかけて、これから待ち受ける苦難に満ちた世界に一人ででも立ち向かっていこうとするラストシーンは大好きですね。

 

当初は、ターミネーターと最後に戦った場所が「サイバーダイン社」の工場で、破壊されたターミネーターの残骸が回収されるという、もろに続編への伏線をはったエンディングだったそうですが、ボツにして撮りなおしたキャメロン監督に拍手です!

 

B級映画並の低予算で作られた映画なので、特殊効果がチープなのはしょうがないと思います(未来世界の戦争シーンは特にしょぼい!)が、スタン・ウィンストンの担当したシュワルツェネッガーの「崩壊メイク」と、ターミネーターのエンドスケルトン(内骨格)の造型は素晴らしい!

 

骨格だけになっても執拗に追いかけてくるさまはまさに悪夢としか言いようがない!一粒で二度美味しい、素晴らしいアイデア(⁈)ですよね。

 

さらに、この映画で絶対はずせないのはブラッド・フィーデルが作曲したテーマ曲!劇中に流れる曲もシンセサイザー1つでやっていて、正直チープなところもあるんですが、映画の雰囲気にめちゃ合っている…。

 

でも、「ダダンダン、ダダンダン、ダダンダン♪」というターミネーターのテーマが、どれだけ日本のTV番組で使われていることやら!正直もうやめてくれと言いたくもなりますが、あの曲が流れただけで、反射的にシュワルツェネッガーのこちらをギロっとにらみつけるコワい顔が目に浮かびますよね。

  

ブラッド・フィーデルは「ターミネーター」が初めて担当した映画音楽でしたが、他にこれといった作品が思い出せないんですね。他にフライトナイト(1985)(この映画は傑作!)やトゥルーライズ(1994)(この映画も傑作!)とか結構あるんですが…。でも、この曲はジョーズのテーマ」と並んで、いつまでも耳に残るコワ系テーマ曲としてその歴史に名を残すでしょうね。

 

最後に小ネタを。警察に保護されたサラ・コナーは、ルームメイトのジンジャーが自分と間違えられてターミネーターに殺されたことを知らされるのですが、その時サラがなんと「信じられへん…」と日本語でしかも関西弁でしゃべっています!たぶん「ジンジャー(Ginger…)」と名前を言っただけなんでしょうが、タイミングも内容も合いすぎてますよね…。「空耳アワー」でした。

 

ターミネーター」についてばかりで、「ターミネーター:ニュー・フェイト」について語る余地がなくなってしまいました…。

 

ついでですので、「ターミネーター」シリーズについて語っていきたいと思います。

 

 

 

シュワルツェネッガーによる「悪役」としてのターミネーターが見られる作品としても貴重ですね。素っ裸で登場するのも素晴らしい!数々の名セリフも原語で確認してください!

ターミネーター(字幕版)

ターミネーター(字幕版)

 

 

シュワルツェネッガーの映画こそ、「吹替」で見るべき、と言う人多数…。

ターミネーター(吹替版)

ターミネーター(吹替版)