ハゲ親父のささやき

「親父は何でも知ってはいない」親父がよりよく生きていくためのブログ

賛否両論の「ミッション:インポッシブル」を断固支持する!

f:id:kazunokotan:20191006233612p:plain

こんにちは、カズノコです。

  

 

トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」シリーズも6作目の「ミッション:インポッシブル フォールアウト」(2018)まで製作され、いずれも大ヒットを続けています。

 

そこで、大好きなこのシリーズについて1作目の「ミッション:インポッシブル」から語っていきたいと思います。

 

ミッション:インポッシブル」(1996)

 

シリーズ第1作ですが、もう20年以上前に作られた作品になるんですね…久しぶりに見直してみると…トム・クルーズが若い!

 

この頃のトム・クルーズ若造ですね…髪も短いし…。でも、この作品からエージェントだったポーラ・ワグナーと共同でクルーズ/ワグナー・プロダクションズを設立し、映画製作に挑戦しているんですね。ということは、作品の選定から監督まで自分で決めているということで…わずか30歳ですごい奴や!

 

この映画を観たときは二重の意味で衝撃を受けました。

 

衝撃の一つは「ミッション:インポッシブル」って「スパイ大作戦」だったこと!

 

アメリカのテレビドラマの「スパイ大作戦」…人気ありましたね!なんせ同じくテレビドラマの人気シリーズである「スタートレック」の邦題が、「宇宙大作戦」になったぐらいですから…。

 

スパイ大作戦」と言えば、あのマッチで火を点けられた導火線がパチパチ火花を出しながら燃えていくオープニング映像と、そこに流れるラロ・シフリンのむちゃくちゃカッコいいテーマ音楽!

 

この映画を映画館で観たとき、あのテーマ曲が流れて導火線パチパチしてチームのメンバーが活躍する映画のシーンがフラッシュカットされていく映像が流れたときには、「これだよね~!」と懐かしさとカッコよさで悶絶しそうになりました!

 

あと、作戦指令のテープが「おはよう、フェルプス。」から始まって、最後に「例によって、君、もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。成功を祈る。なお、このテープは自動的に消滅する。」と言った後、テープからシュワ~っと煙が出てくるカットなんて、なんか当時のテレビでやたらパロディーかネタにされていたような気がしますね。

 

スパイ大作戦」の原題が「MISSION:IMPOSSIBLE」で、映画の題名の「ミッション:インポッシブル」と同じだったとは気がつかんかった…。

 

もう一つの衝撃は、映画の物語の展開で「ジム・フェルプスが、✕✕だった」こと!

 

スパイ大作戦」の「ジム・フェルプス」と言えば、チームのメンバーを束ねる「リーダー」ですよ!

 

太陽にほえろ!」の「七曲署」で言えば「ボス」、「ウルトラセブン」の「ウルトラ警備隊」で言えば「キリヤマ隊長」ですよ!

 

やはり、この映画化にあたっての「ジム・フェルプス」の取り扱いについては賛否両論だったようで、オリジナルのテレビシリーズの関係者からは、評判悪いようですね…。当たり前と言えば当たり前ですが…。

 

ただ、トム・クルーズが演じた「イ-サン・ハント」という役柄は、映画オリジナルのキャラクターなんですが、自分のイメージでは「スパイ大作戦」での「ローラン・ハンド」なんです…。変装の名人で人気もあったし、名前の響きも似ているし…。

 

スパイ大作戦」の面白さは、ミッションの内容に応じて、それぞれ特殊技能を持ったスパイがその都度集められ、チームで遂行する面白さなんですよね。

 

が、その後の展開で、チームのメンバーが一人減り二人減り、トム・クルーズが孤軍奮闘していく姿を見ると、「トムよ、若いくせになんと計算高いんや…。この映画のプロデューサーなので何でも自分の思うままにできるとは言え、チームが最後に自分一人になって大活躍するなんて…やっぱりトムは正真正銘の大スターや!」と、感嘆してしまいました!(皮肉ではなく褒めています)

 

 

ハリウッドでもたくさんの人気テレビドラマが映画化されていますが、今もシリーズで作られているのは、先の「スター・トレック」や「ミッション:インポッシブル」くらいのものでしょう。

 

トム・クルーズは、「スパイ大作戦」を「ミッション:インポッシブル」で断ち切って、「スパイ大作戦」と決別しつつ、「スパイ大作戦」での設定を最大限に生かし、新たな「ミッション:インポッシブル」として創り上げたのです!

 

キャラクターにおいては「アッ」と驚く展開を見せつつ、ストーリーはイーサン・ハントを軸に快調に進んでいきます…。

  

イーサン・ハントは変装の名人で、

(特殊メイクのロブ・ボッティンがいい仕事しています)

急造でチームを組み、CIA本部への侵入し、

(この映画の白眉で、ブライアン・デ・パルマ監督の画作りも冴える!)

最後はパリ行きの超特急TGVの上で死闘を繰り広げます。

ジャン・レノのニヤついた顔がいいんです…)

 

映画のラスト…任務を終えたイーサンが自宅に帰るために乗った飛行機内で、しつこく映画を見るようにすすめるCA…。

 

まさに理想的な展開で、新たなイーサン・ハントの物語の始まりを告げる、素晴らしいラストで締めくくられます!

 

『こんなの「ミッション:インポッシブル(=スパイ大作戦)」じゃない!』

という人もいますが、あえて言います…

 

往年のテレビドラマ「スパイ大作戦」を最も色濃く残したシリーズの原点、それが「ミッション:インポッシブル」です!